フォローしているブロガーさんの紹介があったので読んでみた。
以前、同じ作者の「テスカポリトカ」で感銘を受けたが、こちらの作品も随所に「テスカポリトカ」との共通点が見られた。
特に下記は、私にとって身近なものであり、「不思議な縁」のようなものを感じる。
内容に言及すると「ネタバレ」してしまいそうなので、簡単な「感想」。京都の「地の利」を生かした執筆が巧いと感じられる。読者のほぼ全員が、行ったことがあるだろう場所を舞台に選ぶのは巧い。
それから「小道具」の使い方。SLS-AMGという車が出てくる。これは「メルセデス・ベンツAMG」(もともとAMGだったが、今は、メルセデス・ベンツのAMG部門)の車で、ガルウィングタイプのドアが採用されている。Gull=カモメ のWing=翼 のように、垂直方向に開くドアであり、それだけでも街では目立つ存在である。上に開く仕組みだと、ドアの自重も考慮する必要がありそうで、設計者は独自の視点が必要になりそうだ。余談だが、ガルウィングというと、私が関係している「半導体」関連でも、ガルウィングタイプパッケージというものがあって、そういうことも連想させる。
また、ロレックスも小道具として活躍する。ロレックスは、海外では危険を呼び寄せる小道具であり、容易に盗まれそうだ。私は海外に行くようになり、腕時計時代は使わなくなった。盗まれる危険が高いからである。
さらに、強調されることとして、「ape」「monkey」の違い。「ape」は「類人猿」で、「monkey」は「猿」であり、全く違う種ということになる。「猿と類人猿は同じ霊長類でもまったくちがうのです」という主人公(鈴木望)のセリフで説明されている。
またウガンダでのチンパンジー研究は、私もウガンダに行ったことがあるので身近に感じられた。
「パルクール」という、「障害物を乗り越えるスポーツ」をする少年が登場するが、この少年が、左右の認識が苦手であり、そういう症状の人がかなりの割合でいることを知り、新たな知見が得られた。
ネタバレして良いのであれば、もっと書きたいこともあるが、この辺で筆をおく。