一周忌は、京都駅から在来線に乗り換えて、ある駅で下車。
そこで、法要を行う。
悲しみが、じわじわと押し寄せてくる。
帰り、バスで清水寺方面に抜ける。
ここで途中下車。
六道珍皇寺へ向かう。
この寺は「インバウンド系」の人は来ない傾向にあり、静かに参拝できる。
ここは、平安時代の「鳥辺野」という墓所へと向かう道筋にあたり、
冥界への入り口、「六道の辻」にあたるという。
小野篁(おののたかむら)が、冥界へ通うため、通ったという井戸もある。
親族の一周忌後に訪れるには、適した場所であるように思えた。
もう、現世で会えない人は冥界で元気でいるだろうか。
私は、その井戸を通って「会いに行けないか?」ということを祈った。
そういうことを祈りながら、私はこの寺を参拝していた・・・