読書日記
近い未来に日本が戦争に直面する可能性はあるかもしれない。 そういう気持ちで毎日を過ごしている。 ひとたび有事となったなら、そのときの行為の規範は何だろう。 ある意味で参考になるのが、先の戦争での日本人の体験だろうか。 この本は、「米軍報告書」…
織田信長の時代。 現代政治と離れているため、【バイアス】が少ないのが良い。 織田信長が活躍した時代は、動きも大きく興味深い事件も多い。 この本では、織田信長の血族にフォーカスしているが、当時の状況を丁寧に説明しており、非常に読みやすかった。 …
【予想もしなかった本】といえば、まさにその通り。 新書とは、もっと一般的な内容を書くものと思っていた。 一企業について具体的に書くというのは、あまり知らなかった。 しかし、想定外ではあったが、この本は非常に面白い内容だった。 「クラブハリエ」…
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この本は、何十年も前に読んだものだが、そのときの衝撃がまだ忘れられない。 ルワンダの中央銀行総裁として1965年にIMFから任命されたときの同国での体験を綴る。ルワンダに着いた時の飛行場の写真など、驚かされるものがあった。またルワンダ人が決して「…
面白い。 嫌味もなく、怒りもなく、憎悪もない。 時代を感じさせるような古い表現が、しばしば見受けられたが、 それはそれで、また楽しく感じられる。 通勤の途中でも、心が乱されずに読める本だ。 毎日、奥様と自身の食事を作っているというリンボウ先生。…
凄い旅だ。 というのが感想だ。 だがしかし、「極夜行前」という本の方が、私にとっては刺激的だった。 おそらくそれは、自分が準備に力を入れる人間だからなのだろう。 そしてまた、この「極夜行」は、どうも鼻白むような記述もある。 ネタバレにならないよ…
凄い。凄い本だ。 高野秀行さんの著作の中でも群を抜いている。 「崩壊国家」「失敗国家」ソマリアの中の、(事実上の)独立国家であるソマリランド。そのソマリランドをメインに取材した著作である。 「ソマリア」や、「ソマリランド」、そしてソマリア内の…
タイトルを見て、「面白くなさそう」だと思った。 しかし、いい方に裏切られた。 大変面白く、かつ「怖い」本でもある。 「怖い」理由は、著者が一風変わっていて、著者自身がホラーな人生なのではないか。と思わしめるような記載があり、(たぶん狙ってやっ…
健康に気をつかうようになり、食事についても新たな情報を得ようと読んでみた。 塩分を摂り過ぎると、高血圧になり、血管や心臓にダメージを与えると言う。 そこで食事を見直し、減塩することで健康的な生活をおくろうという趣旨になる。 読んでいて、暗い気…
興味深く読めた本。 過去ニュースとなった、当事者に改めて話を聞き、「その後」を取材した。 新聞掲載で大きな反響を受けた内容を本にしたものである。 この本には、全部で22の話題が記述されている。その一つ一つが、過去に話題となった事例を、後になって…
【武士の家計簿】の著者である磯田道史さんの本。 簡単に理解できるような徳川家康の本。 を目指したということもあり、優しく書かれている。 頭を使わないので、(疲弊している)通勤時に読むのに最適か。 個人的には、物足りなかったが、読むのは楽しかっ…
いわゆる「マネ―」の本。 この手の本は、あまり熱心に読んでこなかった。 字も大きめで、改行も多く、あっという間に読める。 内容は、良かったと思っている。 帰宅時間が遅くなり、頭脳が疲弊しているときに、 読み進められる本を書けるのは、ある意味の才…
「無人島に持って行く100冊」の候補に入れたい本。 北極圏の「極夜」の旅を実現するための前段階として、以下の3部構成になっている。 カナダ北部の旅 グリーンランド北部の旅(冬) グリーンランド北部の旅(夏) ネタバレにならないように、一部の感想を書…
「何となく」で手に取った本。 しかし、この本の内容は凄まじい。 衝撃的だった。 溝口敦氏と、鈴木智彦氏の対談が延々と続く。 よく知らなかったが、「暴力団」について、相当取材しているお二方であると見受けられた。全く私の知らない世界である。 事前の…
給食について、全然知識が無いので読んでみた。 「給食甲子園」で優勝した経験もあるという著者。 「給食オタク」のような内容でもある。 やはり身につまされるのは、過剰とも言えるような各種の対応。 5時半出勤とか信じられない。 過剰とも思える衛生概念…
私にとっての衝撃の書 事前の知識がなく手に取った本。 とにかく日本語で読める手軽な「イスラム教」の入門書を手当たり次第に読んでいる。 そして出会ってしまったのがこの本。 凄まじい破壊力である。 今まで読んできた本は、いったい何だったのだ? 池上…
率直に言っても、全く問題ないと思うが、あまり面白くなかった。 中央アジアの歴史の本は、それなりに読んでいて、かつ現地も旅をしたことがあるけれど、この著作はキツイ。もちろん、面白いところもあった。 例えば、下記。それなりの有名人が紹介されてい…
綿貫渉さんの、バスの本(逆境路線バス職員日誌)が面白かったので、こちらも読んでみた。 予想通り、面白い内容。 バス会社勤務から、鉄道会社へと転身した著者の体験記。 鉄道駅での勤務体験を記録している。 鉄道駅で約3年勤務した後、乗務員(車掌)とし…
「予想に反して」文化人類学の本。 私は単に中国のムスリムについて知りたかった。 この本を読んでいて思い出したのは、レヴィ゠ストロースの「悲しき熱帯」であった。 それはこんな感じで始まる。 「私は旅や探検家が嫌いだ。それなのに、いま私はこうして…
この本も、字が大きめで、すぐに読み終ってしまったが、 良い本だったと思う。(もちろん個人の感想) 私は、青春18きっぷなどで、「漫然と」日本中の鉄道を乗っていた。 北海道の稚内や根室、釧路を始め、鹿児島の指宿辺りまで。 一応は、全都道府県は行っ…
凄い才能だ。 抜群に面白い。 著者の力量も、さることながら、 この企画を実現した編集者の力量も(見えてこないが)評価すべきだと感じる。 もう一度、同じことを書いてしまうが、 抜群に面白い。 路線バスの「総合職」として1年半勤務。 そのうち「運行管…
字が大きく、行間が空いている。 つまり情報量が少なすぎるのが欠点。 「藝大」学長である、澤先生の著作。 実のところ私は、クラシック音楽が趣味であり、 その趣味を「思い出す」切っ掛けになった。 そういう意味では良かった。 特に、よかったのは 「第6…
面白いと言えば、面白いとは言える。 ただし、自分は「政治的な本」は、馴染まないと感じた。 そして「漂う怨嗟の念」に、ついていけない自分がいた。 アリストテレスの弟子と言われる「テオプラストス」の「人さまざま」を下敷きにして、「先の戦争」前後の…
このようなタイトルの本は、出来れば読みたくなかった。 橘玲さんだから、ワザと煽っているのだとは想定していた。 そして、恐らくは「とてつもなく面白い本だ」ということも。 結論から言えば、「とてつもなく面白い本だ」った。 だが、(これも予想してい…
独断で大変申し訳ないが、「良書」と感じた。 これこそが「邂逅」である。 ジプシー(ロマ)をアルメニアやロシア、そしてインドに追う内容である。 自費出版なのかもしれないが、プロの編集者の手が入っていないような文章なのは残念だが、全般的に楽しく読…
率直に言って、読み進めるのが苦痛だった。 自分の仕事を、(うまくいけば)未来まで、長い間残せるような、 まさに、千載一遇の機会を得て、その結果が、これでは残念すぎる。 東京大学、そしてロシア留学と才能溢れる筈の人材なのに、さらに、面白い内容を…
高野秀行さんの本は、若い頃から読んでいた。 まさに、社会人になって、一緒に苦楽を共にしてきたような感じだ。 宮部みゆきさんとか、東野圭吾さんと比べると、一般の人には知名度はないかもしれないが、「辺境好き」であれば多くの人が高野秀行さんを知っ…
「無人島に持って行きたい100冊」 という候補があれば、この本を入れてみたい。 それぐらいの気分にさせるような良書だと感じられた。 同志社大学名誉教授であり、数多くの一般向け著書もある。 その一つの著作を読んで以来、森浩一さんの本を何冊か読んだ。…
淡々と正確に事実を積み重ねる記述が、「すがすがしさ」さえ感じられる。 「江(ごう)」は「浅井(あざい)三姉妹」の末娘。 徳川秀忠の妻としても知られている。 その「江」について、丹念に資料を使って紹介した書物。 全体的には、当初の予測(退屈で、…