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住居費以外を3万ペソ(60万円)で楽しく暮らす。エンジニアのブログ。

【備忘録】サブネットマスクのお話

以下、フィクションであり、実在の人物、団体、事件等とは何の関係もありません。後で説明しやすいように備忘録として書いています。

新人

「隣の部署から測定器を借りてきましたよ。でも・・・これ、ケーブルを差してもネットワークに繋がらないのですが・・・壊れていますかね?」

 

「壊れている?? (笑) pingを打ってみたら?」

 

新人

「ペンギン??て何ですか?」

 

pingの打ち方は、PC側の【コマンドプロンプト】からping xxx.xxx.x.aaa

・・・うーん、繋がっていないようだね。PC側でIPアドレスは、設定した?」

※相手側のIPアドレスなどを打つ。

※あるいはインターネットに繋がっているか確かめたいとき下記のように打つ。

ping yahoo.co.jp

 

新人

「あ、そうかそうか。IPアドレスの設定をやっていませんでした(笑)。

えーと、コントロールパネルから、IPアドレスの設定をしてみます。

・・・設定ができました。でも繋がらないようですね」

 

「ちょい見せて。あ、測定器のIPアドレスを、PCの設定にそのまま打ち込んでいる!同じアドレスになっているよ。(笑)」

 

新人

「発信元と、送付先が、同じアドレスだと情報が届かないってことですね?」

 

IPアドレスは、【①ネットワーク部】と【②ホスト部】に別れているのだけれど【②ホスト部】の設定を変えればいいよ。

つまり、他の機器と同じにならないようにする。

ちなみに【①ネットワーク部】と【②ホスト部】がどこで別れているか?【③サブネットマスク】を見れば分かるよ!」

 

新人

「は?」

 

「【③サブネットマスク】は、コントロールパネルで分かるよね。この場合【255.255.255.0】だ。そしてこれは10進数だよ。2進数に変換してみようか?

Windowsの電卓→表示→プログラマで計算できるよ。

あるいはExcelでも【DEC2BIN関数】を使えば計算できる。

(255だったら暗算(笑)で出来ると思うが、そこは言わない)

 

10進数【255.255.255.0】→2進数【11111111.11111111.11111111.00000000】

そしてサブネットマスクの【00000000】が【②ホスト部】だから、PC側の設定で、ここを変えればよい。

あるいは、(どうしてもやりたければ)測定器のIPアドレスを変えても良いけれど、別の部署から借りたものだから、PC側を変えた方が、適切だよね。

 

例:IPアドレスのxxx.xxx.x.aaaを2進数に変換すると、下記のようになったとしたら2進数の【bbbbbbbb】の部分が【②ホスト部】になるね」

 

  • 2進数

IPアドレス   【yyyyyyyy.yyyyyyyy.yyyyyyyy.bbbbbbbb】

サブネットマスク【11111111.11111111.11111111.00000000】

 

  • 10進数

IPアドレス   【xxx.xxx.x.aaa】

サブネットマスク【255.255.255.0】

 

新人

「10進数にすると【aaa】のところですね!」

 

「そうだね。だから、この場合、【aaa】をダブらない値に変えておけばよい」

 

新人

「はい。分かりました」

 

「ちなみに、IPアドレスを設定するときに【192.168.x.x】が使われることが多いけれど、何故か分かる?」

 

新人

「分かりません・・・」

 

「プライベートIPアドレス(【クラスC】)は【192.168.0.0~192.168.255.255】が使われるからだよ。自宅のルータの設定で【192.168.1.1】にする場合があると思われるが、それも同じ理由だよ」