物悲しい本だった。
- 「先の戦争」での日本人軍人の死者は230万人。
- そのうち、半分程度は餓死や病死の可能性。
- 死者のうち9割は終戦までの1年間に死亡。
- 「鉄拳制裁」に耐え兼ねた自殺も多かった。
- 歯科医不足による歯の不調の影響あり。
- マラリア、水虫などの後遺症に長年悩まされた。
書いているだけで憂鬱になる。
ただし、個人的には、こういう「政治的」な側面を持つ本は苦手でもある。
当初の目論見では、もう少し淡々と記述しているという期待があった。
「政治」を微妙に絡めて来ると、「判断」が曇ってしまう。
そしてまた、これも個人の感想で恐縮だが、
「先の戦争」と「令和の日本」は、やはり繋がっているように感じられ、これを書いている「私自身」も、「日本の会社組織」や「日本の社会」も、過去と連続しているのだろうということを、自分のことととして感じているのだ。
自殺、鉄拳制裁、病・・・
ブラック企業との「繋がり」を連想してしまう自分がいた。
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