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【読書日記】ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論 ヤマザキマリ

ラジオを聴いている時に、ヤマザキマリさんが話をしている番組に出会ったことがある。そんなこともあり、お名前は存じ上げていたが、どんな方なのかは知らなかった。テレビを持っていないためか、世の中の動きに疎い。

 

ヤマザキマリさんは、「テルマエ・ロマエ」の漫画家でよく知られているらしい。

 

この本の流れとしては、フィリッポ・リッピ、ボッティチェリ、フィリッピーノ・リッピ、ラファエロミケランジェロ、レオナルドというようになる。

 

イタリアには、短期間だけ(3回ぐらい)行ったことはあるが、やはりメインは美術館になる。当時も今も、美術に関して大した知識がなく、それでも入門書の類は何冊か読んで、ひたすら絵を見まくった。

ヴェネツィアヴェローナ、ローマ、フィレンツェ、ピサ、ジェノバラヴェンナ(※1)などを観光した。ナポリや、ミラノは通り過ぎただけ。もったいないが、世界一周の途中などで立ち寄ったので、余裕がなかったのである。

 

閑話休題、この本は、「変人」好きな著者の「偏愛」ぶりを前面に出しており、面白く読める。著者とは、意見が合わない箇所も多々あったが、それも含めて面白さだった。

 

著者の人生を含めた面白さ、そして自分の欧州体験を思い出させる記述。読書体験としては、よいものだったと感じる。

 

(※1)ヘルマン・ヘッセの「ラヴェンナ」という詩を読んでいたから、ラヴェンナにも行ってみたのだが、ラヴェンナはとても良かった。