この本を手に取った理由は、
「青春18きっぷの旅」で兵庫県豊岡市を訪れたことがあったからだ。
「豊岡駅」で終電となり、翌朝早朝まで、駅の待合室で過ごした。
そのときは、駅の待合室を開放してくれて、寒空に追い出されることもなかった。
JRの善意であると言ってよい。
そこで見た標語。
「かばん の街 豊岡」
それ以来、「豊岡」は気になる存在だった。
そういう理由で手に取った本書を読み始めて、私は圧倒される。
パワーの溢れるワードが並ぶのだった。
私の「読書の目的」はいくつかあるが、最も大きなものは、「楽しい時間を過ごす」ということだ。その次に、新たな知識を付けること、など。
「熱血市長」と(私が勝手に)推定した著者は、書く内容も熱血であり、「疲れ果てた」というのが感想である。実際にそうだったのだから仕方がない。
ただし、政治家としては非常に優れていると思われた。
二世議員だからといって、バカにする人もいるだろうが、その「政治家としての能力」は、たいへん優れたものであると思われた。
反対意見をものともせずに、信じた道を行く。
そしてそれを実現してしまう。
自分の市の市長だったら、疲れ果てるだろうが、
豊岡市の市民の方々は実際どうなのだろう。
というのが知りたいことでもある。
最後まで読んだ(ネタバレでない)感想としては、
「凄い市長」そして「凄い登場人物たち」が居ると、心の底から感心した。
最初の数ページを読んだ時の「思い込み」とは全く違った「凄さ」を感じた。
ただし「上手く説明できない感情」も捨てきれなかった。現代アートというのが、どうも苦手であり、心酔しきれなかった。(済みません)