→イエメン
→イラン
→(シーア派)
→ヒズボラ
→レバノン
→カルタゴ
→チュニジアと話が続いた。
チュニジアの旅の話を書いていて、思い出したのは、ウマイヤ朝のことである。
チュニジアにカイラワーン(ケロアン)という街がある。
ここにはウマイヤ朝のモスクがある。
創建は、670年頃、増改築を繰り返し、9世紀後半(既にウマイヤ朝は滅び、アッバース朝の時代)に、ほぼ現状の姿となったということだ。中庭に面して、回廊で三方を囲まれ、正面が礼拝室となっている。実に印象的な構造になっている。
各地のモスクを見てきたが、この形式は、北アフリカに多いという。
(中に入れない場所も多いが)
ウマイヤ朝の年表は下記のようになる。
ウマイヤ朝の「首都」は、ダマスカスであり、ダマスカスにはウマイヤード・モスクがある。(世界でも最も古いモスクの一つ)
上記年表を見ると、現在のシリア(ダマスカス)、イラク(カルバラー)、チュニジア、アルジェリア、モロッコ、スペイン、イラン・・・この年表だけでも大変興味深い国々が関係している。
ウマイヤ朝は、支配地域が広大であり、現在の国でいうと、上記の国以外でも、多くの国が支配地域となっていた。
さて、カイラワーンは、「アグラブ朝」の首都でもあった。「アグラブ朝」は、アッバース朝支配下で、チュニジアやアルジェリアの一部(そしてシチリア島なども)を支配地としていた。
現在も見所が多く、観光するのが楽しい街である。
余談
アッバース朝の話が出てきたが、「タラス河の戦い」(唐を破る)、モンゴルの襲来によるアッバース朝の滅亡なども連想される。
タラス河は、キルギス付近にある。キルギス、モンゴルの旅なども思い出され、昔の旅の記憶が次々と甦ってくるのであった。