本気でFIREをめざす人のための資産形成入門
穂高 唯希
実務教育出版
という本を読んだ。
私は読書が非常に好きなのだが、この手の本は、あまり読まない。
今回、読んでみての感想は、自分に似ているところが多々あるな。ということである。そして、しみじみと感じたのは、自分の「小物感」だ。
私の場合は以下である。
留学したことがあるが、学生時代に、夏休み期間の英語語学留学を2回。
英語学校に通いながら、ホームステイをしていた。
それから、スペイン語の学習に、ガテマラ(グアテマラ)と、ボリビアに滞在。
(数週間)
株式投資も実践しているが、配当金は月々に換算すると、数万円。
仕事は、国内・海外企業向けの回路設計だが、海外出張一度もなし、国内出張もあまりない。(怒られに行くための出張ばかり)
朝から晩まで、叱責に怯えて生きているような人生。
コンビニでの飲み物どころか、激安スーパーでさえも、ペットボトル飲料は、ほぼ買わない。昼食は弁当持参だ。
だが、親を含めた家族、親戚、知人への手助けとして、それなりの額を使ってしまう。
我ながら「小物」すぎる。
この本を読んでいて、何度も考えたのは、「私だったら会社を辞めないな」ということだ。海外相手のビジネスができる、海外出張や海外駐在もできたかもしれない(本書に明確には書かれていないが、ネットで検索)。まさに、私が心から望んでいたような仕事をしているのだ。そういう仕事をやらせてもらえず、会社を辞めて海外に行ったのが、昔の私である。そして今は、海外出張もなく、外国語を使う機会も、ほぼ無く、プレッシャーに耐えながら毎日の仕事を続けている。生きるために。
三菱の商社を辞めるとは勿体ない。私がやりたかった仕事ができているのに辞めるとは。語学の才能もあるのに、それを活かさないのも勿体ない。
それが、「感想」だ。
そして、もしかしたら、私が前職を辞めて、海外に行った時も、同様の感想を抱いていた人がいたかもしれない。そんなことを考えながらこの本を読んでいた。
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