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【ウマイヤ朝の旅】イエルサレムの岩のドーム(「ウマイヤ朝」の建築)

イスラーム三大聖地というと、下記とされているようだ。

  1. カアバカアバ神殿)(メッカ)
  2. 預言者のモスク(メディナ
  3. 岩のドーム(イエルサレム

 

この中で、異教徒(ムスリム以外)が簡単に行くことができるのは「岩のドーム」だろうか。時間帯によっては、異教徒は見学のみであればできるという情報もある。(私が行った時は宗教行事の影響で見学ができなかった)

 

この岩のドームは、イエルサレム周辺を歩いていると、陽光に照らされて金色に光り輝いているのが印象的である。

そして、ここも、ウマイヤード・モスクと同じく、ウマイヤ朝時代から現存する建築物である。

「神殿の丘」に、691年、ウマイヤ朝のカリフ(第五代)アブドゥルマリクにより建立されたという。

 

さて、「岩のドーム」がある「神殿の丘」は、ソロモン王による「イエルサレム神殿」が建てられた場所という。この辺り、旧約聖書にも諸々の情報が記載されている。

「神殿の丘」は、ユダヤ教キリスト教イスラームの聖地となっており、現代政治にも影響を与えている。

たとえば、2000年9月28日のシャロン党首(リクード)が「神殿の丘」を訪問し、パレスチナが反発。「インティファーダ」(蜂起)に発展したことがある。

 

そして、ユダヤ教イスラームで連想されるのは、ガザ地区での戦闘行為であろう。

エルサレムには、パレスチナ人も多く居住しており、ガザとは離れているとはいえ、パレスチナであることには変わりない。

 

中東やイスラーム地域の旅は、つらく苦しいことも多々あると思われるが、歴史、宗教、建築、そして現代政治など、極めて興味深い地域なのである。

 

 

エルサレム城外から岩のドームを見る
(左側の金色に光るのが「岩のドーム」)