イスラーム三大聖地というと、下記とされているようだ。
この中で、異教徒(ムスリム以外)が簡単に行くことができるのは「岩のドーム」だろうか。時間帯によっては、異教徒は見学のみであればできるという情報もある。(私が行った時は宗教行事の影響で見学ができなかった)
この岩のドームは、イエルサレム周辺を歩いていると、陽光に照らされて金色に光り輝いているのが印象的である。
そして、ここも、ウマイヤード・モスクと同じく、ウマイヤ朝時代から現存する建築物である。
「神殿の丘」に、691年、ウマイヤ朝のカリフ(第五代)アブドゥルマリクにより建立されたという。
さて、「岩のドーム」がある「神殿の丘」は、ソロモン王による「イエルサレム神殿」が建てられた場所という。この辺り、旧約聖書にも諸々の情報が記載されている。
「神殿の丘」は、ユダヤ教、キリスト教、イスラームの聖地となっており、現代政治にも影響を与えている。
たとえば、2000年9月28日のシャロン党首(リクード)が「神殿の丘」を訪問し、パレスチナが反発。「インティファーダ」(蜂起)に発展したことがある。
そして、ユダヤ教とイスラームで連想されるのは、ガザ地区での戦闘行為であろう。
イエルサレムには、パレスチナ人も多く居住しており、ガザとは離れているとはいえ、パレスチナであることには変わりない。
中東やイスラーム地域の旅は、つらく苦しいことも多々あると思われるが、歴史、宗教、建築、そして現代政治など、極めて興味深い地域なのである。