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聖書を愛読していた頃

聖書について、いろいろな思い出がある。

 

中学生ぐらいの頃、聖書を読んでみようと思い立ち、読み始めたが、全く面白くもなかった。理解できず、苦痛を感じていたぐらいである。

 

その後、会社を辞めて「世界一周の旅」に出る機会があり、そのときにふと思い立ったのは、「聖書を持って行ったらどうだろう?」ということだった。

 

欧米の社会、文化を理解するためには、キリスト教についての知識があると、理解しやすいのではないだろうか。そして、世界一周とはいっても、バスや列車を乗り継いで行くのであるから、待ち時間も長いと想像できた。

 

そして、それは、非常に有益な決断となった。

 

子供の頃は「苦痛」を感じた聖書も、読んでみると意外と面白い。私が持って行ったのは新約聖書だったが、福音書使徒行録、そしてパウロの手紙の数々。

 

まず、福音書は、イスラエルパレスチナの旅で、光り輝いた。

特にイエルサレムには、福音書由来の史跡も多く、福音書を読みながらの旅は感動を生んだ。まさか、聖書に書かれている、2000年近く前の話に出てくる場所が、現存するとは(もちろん、「後付け」もあろうが)。何も知らずに見るのと、福音書を携えて、それを参照しながら見るのでは大きな違いがある。

 

それ以外にも、ヨルダン、シリア、トルコ、ギリシャの遺跡・遺構にもキリスト教関連の場所が数多い。

それだけではない、ヨーロッパ各地の教会、ロシア、ウクライナアルメニアグルジアなどの教会。中南米の教会。美術館にある絵画。多くのことに「キリスト教」が関連していた。関係のないと思われる「イスラム教(イスラーム)」でさえ、関係していた。

 

その後も、旅の途中で、時間は、たっぷりあったので新約聖書を読み続けた。特に福音書は10回ぐらいは読んだだろうか。

 

挫折しそうになった時、命の危険に直面した時、そんなときに「パウロの手紙」に勇気づけられた。キリスト教が、これだけ世界に広がった理由がよくわかる。

 

しかし、日本に帰国後は、他にも面白い書物が沢山あるためか、もう聖書は、読まなくなってしまった・・・