家族が「溶連菌」に感染した人と、
一緒に仕事をしてからのち、強烈に症状が悪化した。
特に苦しかったのは胸である。
咳をする度に、激痛が走る。
どう考えても、肋骨が折れているとしか思えない。
苦しくて「のたうち回る」程である。
これはもうダメだ。
土曜日に開いている耳鼻科に向かった。
「溶連菌の疑いのある人と一緒に仕事をしている」ことを伝えた。
「この症状だと、【溶連菌】とは違うように見える」というのが医師の診断であった。
診断の後、喉の痛みに効果がある漢方薬を処方された。
そのときの「失望感」。
「奈落の底」とはこのことだ。
抗生剤であれば、溶連菌にも効果があると思われる。
それなのに、喉の薬のみ。
しかも、漢方薬。
漢方薬に恨みはないのだが、子供の頃、苦い漢方薬を飲んだ記憶が消えず、
そして効果も限定的(というより、そのときは効果なし)だったのだ。
「漢方薬」と聞くだけで、嫌な気分になる。
土曜日、日曜日、薬を飲んで寝ていた。
もはや、起き上がる気力もない。
胸の激痛に、のたうち回りながら。
月曜日、痛み止めを飲み、出社した。
そのときは、「隔離された場所」での作業(実験の都合)だったので、他の人と接触する可能性は低く、倒れそうになりながらも業務を行なった。
しかし、症状は重くなるばかりである。
火曜日、朝起きると、休暇を願い出た。
これ以上は、無理だ。
体に鞭を打ち、歩いて医院に向かう。
そして医院の「開院前」に並ぶ。
時間に余裕があれば、予約も可能なのだが、当日の朝では難しい。
慢性的に混んでいるのだ。
「処方された薬を飲んでも、症状は悪くなる一方である」
「職場の溶連菌の疑いのある同僚は、抗生剤で治った」
というようなことを訴える。
診察をするが、やはり「溶連菌の症状とは違う」という。
「検査キットが切れていて検査のしようがない」とのことだった。
だが今回は「抗生剤」の処方箋を書いてくれた。
年末が近く、このまま治らなければ、苦しみが続くばかりだから、だろうか。
診察が終わったのは10時。
処方箋を持って、薬局に行き薬剤を購入すると、私は会社に向かった!
炎上プロジェクトに投入されており、休めるような状況ではなかったのだ!
「社畜」という存在があるとすれば、私もそのカテゴリーに入る。
炎上プロジェクトの行方が気になって、休んでいられないのだ。
行きたくもない職場に、体に鞭を打ちながら向かう。
抗生剤を摂取し、痛み止めも飲み、ふらふらになりながら、仕事をする。
そして、翌日の10時。
抗生剤の摂取から「24時間後」。
あっ
と気が付いたら、体が軽くなっていた。
喉の痛みもない、頭痛もない。ただし、胸の痛みは残った。肋骨が折れているとしたら、治るのに一ヶ月は掛かるだろう。
そして、私は、そのまま、処方の通り、
抗生剤を飲み続け、5日後には、完全に戻った。
・・・ただし、肋骨の痛み以外は。
そして、胸の痛みが出て約1ヵ月後、ついにそれも治ったのだ。(1月中旬)
体調不良が始まってから、2か月の苦しみ+2週間(肋骨の激痛)。
やっとのことで、その苦しみから解放されたのだった・・・