Mecano(メカノ)。
何とも魅力的なバンドである。
1981年にスペインのマドリッド(マドリード)で結成され、1992年まで活動していたバンド。「史上最も成功したスペインのポップバンドの一つ」とも言われている。レコード&CDの売り上げが全世界で2000万枚以上というから恐るべしだ。魅力の一つが、ボーカルのAna Torroja(アナ・トロハ)だろう。透明な声と言えばいいのか、実に味わい深い。いつまでも聴いていたくなる。
例えばピアノの伴奏で歌いあげる。「Me cuesta tanto olvidarte」(あなたを忘れられなくて)直訳は「あなたを忘れることが難しい」。しみじみする。
2005年に、ミュージカル「Hoy no me puedo levantar」で、Mecanoの曲が採用され、スペイン語オリジナルのミュージカルとしては、最も成功したものとなった。
Mecanoのデビューシングルは1981年「Hoy no me puedo levantar」(あたしは今日、起きられない)。二日酔いで起きられない若者の怠惰な生活を描く。1980年代のスペインポップミュージックを代表する曲となる。
今まで紹介してきたバンドと比べると、少し時代が古いが、ラテン音楽に与えた影響は大きい。
■曲紹介
Me cuesta Tanto olvidarte(あなたを忘れられなくて)大ヒット
Une femme avec une femme(女対女)
Pasos de Gigante(巨大な階段)
Hijo de la luna(月の子)
La fuerza del destino(運命の力)
Barco a Venus(金星への船)
■歌詞紹介「Hoy no me puedo levantar」(あたしは今日、起きられない)より
あたしは今日、起きられない
終末、あたしは惨めだった
一晩中、眠らないで
酒を呑み、煙草を吸い、笑い続けた
あたしは今日、起きられない
歩くこともできないし
何かをする気力も出ない
脚も腕も痛いし
眼も手も痛い
今日は集中できないし
頭が爆発しそうに痛い
シャンパンの二日酔い