Carlos Baute(カルロス・ロベルト・バウテ・ヒメネス)は、ベネズエラ出身。カラカス1974年3月8日に生まれる。個人の感想では、もっと若いイメージがあった。
Carlos Bauteのことは、Colgando en tus manos(君の手にぶら下がって)という曲で私は知った。この曲は、Marta Sanchezというスペイン人女性とのデュエットである。もとはCarlos Bauteのソロ曲だったが、デュエットにしたことで大ヒットしたという。Youtube再生回数は7.5億回。私もたぶん、50回は聴いている。なかなかクセのある音楽と映像で、Carlos Bauteが運転するときの表情が印象的である。そして、この女性(Marta Sanchez)も良い味を出しており、やはりデュエットで正解だったなと感じられる。
なお、この歌詞には、cuatro cuarenta(クワトロ・クワレンタ)というのが出てきて理解が不能になるのだが、Juan Luis Guerraのバンド名の「4.40」のことなんだろうなあ。と考えられる。
また歌詞のMarbella(マルベージャ)は、スペイン南部、アンダルシアにある街の名前ということだ。
■歌詞より
Te envio canciones de cuatro cuarenta⇒クワトロ・クワレンタの歌を送ります
先に出た、「4.40」のJuan Luis Guerraはドミニカ共和国のシンガーソングライターで初期の頃「Ojalá Que Llueva Café」という曲がヒットしている。
話が変わってしまうが、Juan Luis Guerraには、「福岡」を題材にした曲があり、Bachata En Fukuokaという。このミュージックビデオは、どこかの中華街で撮られたようで、日本ではないと推測できる。
さてCarlos Bauteの生い立ちとしては、父はスペインのテネリフェ島で生まれ、母親はベネズエラで生まれる。「バウテ」という姓は、スペインのカナリア諸島の先住民ベルベル人のグアンチェ族に由来する。1990年に「Con un poco de Amor」というアルバムをリリース。1994年に最初のソロ・アルバム「Orígenes I」をリリースした。またベネズエラのテレビ小説「Destino de」に水泳のインストラクター役で出演した。
アルバムとしては、複数のものがあるが、紹介したいのは先ほどの「Colgando en tus manos」が一曲目にくる「De Mi Puño y Letra」。それを2008 年 4 月 1 日にリリース。このアルバムには、2種類のエディションがある。「Colgando en tus manos」が、ソロと、マルタ・サンチェスとのデュエット。
別の曲としては、ラウラ・パウジーニ(紹介済み。イタリアの歌手)とのデュエット曲「Las cosas que no me espero」を2012年10月リリースしている。
政治的には、ベネズエラの「暫定大統領」フアン・グアイド支持を明言。反米政権であるマドゥロ政権のブラックリストに載っているという。スペイン在住で、しばらくはベネズエラを訪問していない。情勢が変わるまでは戻れないだろう。
マーク・アンソニーもそうだが、政治に絡むアーティストもいる。政治的というのは、複雑で、難しいなあと、いつも感じる。
■曲紹介
Colgando en tus manos
Quien te quiere como yo バイク旅(動画中に中米の地図が出てくる)
⇒Solo yoとかcomo yoいう歌詞が印象的。como yoが「友よ」に聞こえる。
Amarte bien コロニアル風の街角でギター
■歌詞紹介「Colgando en tus manos」より
カルロス:君と出会ったのは偶然ではないよね
マルタ:運命がそうさせたのかもしれないわね
カルソル:君の胸(tu pecho)で、もう一度眠りたい
マルタ:あなたのキス(tus besos)で起こしてくれるのね
カルロス:君の第六感では僕の夢を見ている
マルタ:もうすぐに私たちは結ばれるわね
カルロス:悪戯好きな笑顔の君と、僕は一緒に生きていく
マルタ:もうすぐ私はあなたと同じ道を行く
一緒:僕は君の手からぶら下がっているのを分かっている(Colgando en tus manos)
一緒:だから僕を落とさないでよね