コロナ禍前。
毎年のようにカレンダーを頂いていた。
密接にビジネスに絡んでいて、ほぼ同じ仲間と認識するぐらい濃いビジネスパートナーであった。その会社の営業から毎年カレンダーを渡されていたのだ。(とは言っても、高級なものではなく、コスト削減を追求した、量産タイプのカレンダーである)
しかし、コロナ禍以降は、そういう挨拶回りも無くなり、カレンダーを貰うことも少なくなった。小さい卓上カレンダーすら頂かなかった。
2024年末のカレンダー
そして、「2024年末」。
ある「電子部品を専門的に扱う商社」と会う機会があった。
余談だが「電子部品を専門的に扱う商社」というのは、日本国内だけでも数社はあり、自社が取り扱う電子部品を採用してもらうためにも、あらゆる手段で接触してくる。うまくすれば、数億円というレベルで売り上げが上がるので、必死に売り込んで来る。そういうビジネスで、「ある試作品」を私が受け取り、そのついでに卓上カレンダーも貰えた。年末だったからだ。
数年ぶりに頂いたカレンダーである。
その卓上カレンダーは、実験室の私の席に置かれた。
だが、壁に掛けるようなカレンダーを頂くことはなかった。
2025年末のカレンダー
つぎに、「2025年末」。
こちらの会社も、コロナ禍ぶりにカレンダーを頂いた。
カレンダーを貰うことは、もう無いだろうと予測して、既に購入してしまっていた。また、某企業から、株主優待の一環として、カレンダーが送られてきた。
ほんの少し、コロナ禍前に戻ったような気分もする。しかし、当然のことながら、あの時代には戻ることはない。もう戻れない時間を私たちは生きているのだ・・・