たまたま手にした本。
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ原作の漫画化。
旧ソ連の独ソ線を描く。
戦場の苛酷な現実が描かれていて、身につまされる。
若い女性達も志願して戦場で戦っている。
洗濯兵、衛生兵、そして狙撃兵。
狙撃兵の記載を読んでいて、私は自分が「撃たれる側」の気分になった。
私は、きっと生き残れないだろう。無名戦士として、旅立っていく。
「平和な時代」でも、同じことだ。
撃つ方も撃たれる方も、どちらも、良いことなど何もない。
そして、ここはベラルーシであり、ロシア本国ではない。
漫画には描かれていないが、ベラルーシは、ポーランドから領土を割譲している。
そして、ポーランドは旧ドイツから。
被害者と加害者の表裏一体。
戦勝国と敗戦国。
今回のロシアによるウクライナ侵攻でも、ベラルーシは重要な役割を担っていた。
ウクライナの戦場では凄惨で、複雑な状況が日々、繰り返されているのだろう。
そして、ベラルーシは、「加害者側」として、ウクライナ侵攻に協力することになる。
良いも悪いもなく、虚しさが残る。
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