リヴィウで印象的なのは他にもあり、その一つは、郊外にある「リヴィウ民族建築民俗資料博物館」である。
まずは、バスターミナルに行って、夜行バスのチケットを買った。ポーランドの「クラコフ」行である。一旦、「自由主義」陣営の国に戻って、体制を立て直す必要があった。これから、リトアニア、ラトビア、エストニアにも行くつもりであり、その後、ロシアにも入国予定だ。ロシアビザも用意しなければならない。
リヴィウのバスターミナル近くは無機質な団地が多い。それは、旧ソ連諸国で、しばしば見た、ソ連的な団地である。機能的ではあるが、面白みに欠ける。そういう団地は、アゼルバイジャンなどでも目撃した。
このさびれた旧ソ連風の街並みは、私にとっては、なんとなく懐かしさを伴う。
そして、「リヴィウ民族建築民俗資料博物館」である。
森の中の民家の博物館だ。森の匂い、鳥のなき声、そして家の匂い。木造の教会。不思議で懐かしい感じがする。
次、リチャキフ墓地に行く。静かだ。東京ドーム9個分とか10個分とかいわれる巨大な墓地であり、墓地とはいっても、芸術的な彫刻も多く、自然にあふれた場所である。ウクライナ・ポーランド戦争のときの墓もある。
街へ戻り、ドミニカ聖堂と博物館。市庁舎。高い城砦へ。ここからのリヴィウの街の眺め良し。
リヴィウは森の匂いのする風の街だった。
ウクライナでは、良いことも、悪いこともあったけれど、全体的には、良いということにしよう。最後のリヴィウでずいぶんと印象が変わった。





