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住居費以外を3万ペソ(60万円)で楽しく暮らす。エンジニアのブログ。

20,000,000円のシミュレーターで設計するインド、0円のエクセルで設計する日本

「B回路」の設計は、できますか?

 

インドのエンジニアに、そう訊いたことがある。「B回路」というのは、「ある電気回路」のことであり、設計が面倒で、時間も掛かる。そして、やったからといって誰も褒めてくれない。それどころか、超人的な速さで設計したとしても、「遅いぞボケ」と罵倒されるような「思い出深い回路」である。

 

「できるよ。シミュレーターがあればね」

というのが、インドエンジニアの答えである。

 

「ん、それは、シミュレーターが無いから、できないという意味?」

「そーだよ。シミュレーターが(今は)無いのでできない」

 

そのような答えを訊いた私の感想。

  • いやいや、シミュレーターが無くても(完ぺきな設計は出来ないにしても)大体はできるだろう。
  • シミュレーターが無いと、できないとか、回路の意味分かっているのか?動作原理を理解していれば、ある程度は設計できるだろう。
  • シミュレーターって、かなり高額な使用料を徴収される。どんだけカネ持っているんだ、インドの会社は。

 

ちなみに、日本の「某電機メーカー」では、「手計算」で設計している。ただし、それは複雑な式なので、いちいち電卓を叩くのは面倒である。だからエクセルで数式を入れて計算している。エクセルで。

 

つまり業務で使うPCに最初から入っている。無料(他のアプリ込みでカネを取られている)で使えるツールである。

 

もちろん、それで設計はできている。

今まで30機種ぐらいは、それで新製品開発を行ってきた。

追加の使用料は0円である。0円。

 

節約した20,000,000円はどこに消えたのか?年間2,000万円なら、10年で2億円。

それは、日本国に、税金や社会保障として徴収されていくのだ。あるいは、総務部に吸い上げられて、人件費に消えていく。(誇張)

 

構造的に、もう無理なところまで来ている。

こんなことをしていて、世界と戦えるのか?

 

日本の電機メーカーが、どんどん滅びていく原因が、ここに隠されているような気もする。働けど働けど(外貨を稼いできても)吸い取られて、消えていく。そのカネが、経済成長に使われるならまだしも、「経済成長を妨害する方」に使われているのではと危惧する。ワザと貧乏になろうとしているとしか思えない。「自爆したい」という願望があるのではとさえ感じられる。

だからといって政治がわるいというつもりはないが。