2025年3月。
3週間インドのエンジニアが来日して一緒に仕事をした件は、既に書いた。
2005年6月、7月。
別のエンジニアが6週間ほど来日している。今度のエンジニアは、私と担当内容が(かなり)近く、会話も弾む。朝から晩まで英語で会話しながら仕事を進めている。
最初に、「インドのエンジニアが来る」ということを聞いた時は、暗い気分だった。事前準備に、どれぐらいの時間が掛かると思っているんだ?と。それに英語で仕事の説明をしなければならない。今の激務で、さらに英語での仕事というのは、あまりに酷ではないか?
しかし、私は、発想の転換をした。
英語を、無料で勉強できるチャンスだ。
そうやって、発想を転換した。そして、完全にキレてしまった私は、朝から晩まで、英語をしゃべり続けている。インド人の英語が完全に馴染んでしまい、発音もインド風になってしまった。それに、「文法を正確に話すという努力」もしなくなった。「英会話の試験」だったら、たぶん0点になるような、デタラメ英語で一日中話をしているのだ。
正直に言って、これほどまで、忙しくなく、多少なりとも余裕があったなら、これは非常に楽しい仕事になったのではないか?と感じている。そう、朝から晩まで、ひたすら英語を話しても怒られない、そういう状況になったのだ。(もちろん発想の転換)
しかも、話す内容は、エンジニアリングであり、これも私の守備範囲である。相手のエンジニアも、それが専門であるから、話す内容もお互い分かりあっていて、英語で心が通じ合うのが心地よい。今まで、クズだ、ゴミだとバカにされてきて、やっと回ってきたチャンスである。(もちろん発想の転換)
ただし、仕様書も、報告書も、みな日本語であるため、翻訳作業が生じる。朝から深夜まで勤務が続いている状況で、翻訳作業をしなければならないのは、非常に苦痛だった。仕様書の翻訳とか、時間が掛かり過ぎるのだ。それに、インドの人は、社外のパートナー会社から来ているので、社内用の情報にアクセスさせるわけにはいかず、データを、私が受け渡ししなければならない。それも、異常に手間が掛かる作業であった。
殺しに来ている。殺しに来ているな。というのが、私の感想である。
しかも、インドからわざわざ出張してきているので、その旅費や、滞在費も、こちらが払う。日本人以上に人件費が高いという謎。将来的にインドに仕事を依頼するための布石なのだとは推測するが、現場に掛かる負担を「あえて見ないふりする」というビジネスである。
そうやって土日祝日も出勤し、奴隷のように生きる日々が続いているのだった。