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【読書日記】持続不可能な財政 河村小百合+藤井亮二

引用:危機局面にあるわけでもなく財源もないのに大規模な経済対策を打ったり、財源もないのに大規模な減税策を提案するようなことはもうやめていただきたいと考えます。P.13「まえがき」

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破壊力抜群の、恐ろしい書物である。

読み進めていくにつれて、非常に暗い気分になった。たっぷりと、絶望感を味わせてくれる。たっぷりと。

 

  • デフォルトによって財産没収、国家破滅
  • 増税、負担増、医療・年金削除による苦難

 

本書の主張によれば、「が直面する」(※)近い未来予想は、上記のどちらかになる。個人的には、デフォルトになるのではないかと思っているが、その理由は、「増税や、医療・年金削減などは、この状況では出来る訳がないから」(選挙で惨敗するので)。

(※)と、あえて書いたのは、海外に逃げることもできないし、特別なコネもない立場、という意味を強調したかった。

 

だから、デフォルトになるしかない。そういう危機感を持って生きている。

さすがに、ただ指をくわえて、そんな状況を傍観している訳にはいかないだろうから、ある程度の対策はされるだろう。

 

恐らく・・・

  • (いちばん取りやすい)給与所得者から取る(事実上の増税
  • ふるさと納税など、段階的廃止(その兆候は見られている)
  • 酒税、たばこ税など、増税
  • 相続税、固定資産税など、増税
  • 医療負担増(表面に出ない範囲で)
  • 年金支給開始の年齢引き上げ

 

つまり、暗い未来しかない。

 

本書では、負担できる人は、負担を受け入れて行こう。と書かれているが、私にはそれは無理だと思った。これ以上の負担に耐えられる人が、どれくらいいるのだろうか?

 

借金に借金を重ねて破綻する。そういう未来しか見えなかった。

つまり、冒頭に書いたが、破壊力抜群の恐ろしい書物である。

 

アマ○ンのレビューも賛否両論。