3万ペソで楽しく暮らす

住居費以外を3万ペソ(60万円)で楽しく暮らす。エンジニアのブログ。

読書日記

【読書日記】徳川家康と武田勝頼 平山優

素晴らしい本だ。 こういう本を望んでいた。 山梨県にゆかりのある著者であり、武田氏の研究専門家。その成果を多くの著作にしている。「長篠の戦の後、武田氏は衰退し、それが主因となり滅んだ」というような事前のイメージとは異なり、長篠の後に、武田氏…

【読書日記】汁とめし 笠原将弘

よい本に出合った。 随所に、著者のセンスを感じる。 そして、この著者は、それなりに有名らしい。テレビを持たない私には、知らないことばかりだが。 さて、この本の特徴としては、「汁とめし」というシンプルさ。 素人の私でも作れそうな内容がいくつもあ…

【読書日記】旅行業界グラグラ日誌 梅村達

なんというタイトル。 このタイトルを見て、読む気を無くした。 しかし、この本、非常に優れている。ライターをやっていただけあって、話の運びも巧く、グイグイと惹きつける。一日が終わり、憔悴し切って帰宅するときに読むには適した本だった。旅行業界の…

【読書日記】物語 チベットの歴史 石濱裕美子

歴史の本を読むのが好きなのだが、この本は悲惨であり、読むのに疲れ果てた。 チベットやシッキム、いわゆるウイグルや内モンゴル、ブータンなど、絶滅した国・絶滅しそうな国の歴史は物悲しい。文化や言語、宗教、食生活を含めた多くのもの・・・そこに生き…

【読書日記】日本の医療の不都合な真実 森田 洋之

「衝撃を受けた」というと、言い過ぎになるのかもしれないが、著者の「信念」というか「執念」に近い記述に、心が動かされた。 経済学部を卒業後に医学部に入学。 「財政破綻」し「医療崩壊」した夕張市。その夕張市立診療所で勤務経験をした著者。同診療所…

【読書日記】認知症を知る 飯島裕一

この数年で、認知症が身近な存在になってしまった。 自分自身も、いつかはそうなるだろうと意識して生きていく。 そういう訳で、手に取るようになった認知症関連の本。 信濃毎日新聞で上田出身という記載があった。新聞記者だけあって、文章は読みやすい。随…

【読書日記】せつない京都 柏井壽

通勤時間には本を読むことも多い。全く快適ではない混雑する電車。そして業務で頭脳を酷使しているため、疲れっきって何も考えたくない状態のことも多い。 そのような状態で読むには優れた本。軽い気持ちで読める内容である。詳しく理解するには地図を参照し…

【読書日記】高地文明 - 山本紀夫

タイトルだけでも惹きつけられる本。 簡単に言ってしまえば、(現在および過去の)国家領域としての、メキシコ、ペルー&ボリビア、チベット、エチオピアの四地域を「高地文明」とし、フィールドワークを中心にした、ご自身の研究を紹介した書物である。ペル…

【読書日記】腸が寿命を決める 澤田幸男、神矢丈児

健康に気をつかうようになっているので、健康本も読むようになっている。若い頃は、文学(理系だったのに)や哲学(笑)を好んで読んでいた時期もあったが、今は専ら実用書を読む。必要に迫られて。 今や人気の「腸活」であるが、この本では、免疫システムの…

【読書日記】戦争は女の顔をしていない スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ

小梅 けいとさんの漫画の項で紹介した「戦争は女の顔をしていない」。 その原作である。 ウクライナ人の母と、ベラルーシ人の父、そしてスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんご本人はベラルーシで主に活躍したという。 第二次世界大戦の独ソ戦を題材に、…

【読書日記】ちゃんと食べてる? 有元葉子

調味料、旬の食材。 これだけでも料理の味が大きく変わる。 それは分かっていたのだが、この本を読んでいると、しみじみと感じられるのだ。調味料や、食材の大切さが。それが味覚や健康にも直結している、まさに人生そのものとも言える。 しかし、出汁の取り…

【読書日記】プライベートバンカー 驚異の資産運用砲 杉山智一

香港に滞在していたときに、安宿で知り合った日本人が、投資で資金を増やしていると発言していた。香港に来たのも、銀行口座を開くためという。 「俺にお金を預けてくれれば、増やしてあげますよ」と提案されたが、曖昧な返事しかできなかった。 「具体的に…

【読書日記】寝ながら学べる構造主義 内田樹

想像以上によかった。 事前知識は何もなく、タイトルだけで選んだ本。 内田樹先生の評判も知らなかった。 本を選んだ後に、「凄い人もいるもんだ」と感じて検索して、いろいろと面白いことが分かったのだ。 構造主義の本をそれなりに(10冊ぐらいは)読んだ…

【読書日記】戦争は女の顔をしていない 小梅けいと

たまたま手にした本。 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ原作の漫画化。 旧ソ連の独ソ線を描く。 旧ソ連といっても、ベラルーシが主要舞台となっているようだ。 戦場の苛酷な現実が描かれていて、身につまされる。 若い女性達も志願して戦場で戦っている。…

【読書日記】村上世彰、高校生に投資を教える。村上世彰

村上世彰さんについては、マスコミでネガティブな印象による報道がなされているためか、良いイメージを持っていなかった。 だが、あまり知らないのに憶測だけで判断するのは賢明でないのでは、という理由もあって、本書を手に取ってみた。 内容としては、目…

【読書日記】アメリカ 橋爪大三郎 大澤真幸

アメリカ 橋爪大三郎 大澤真幸 河出新書 河出新書001という記念すべき本である。 「無人島に持って行く本100冊ランキング」というのがあれば、入れたい本の一冊となるだろう。 アメリカ合衆国を下記の点で分析・討論している。 ・キリスト教から考える ・プ…

【読書日記】本気でFIREをめざす人のための資産形成入門

本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 穂高 唯希 実務教育出版 という本を読んだ。 私は読書が非常に好きなのだが、この手の本は、あまり読まない。 今回、読んでみての感想は、自分に似ているところが多々あるな。ということである。そして、しみじみ…